男神社
神武東遷を語り継ぐ、イツセノミコトを祀る市内随一の古社
チェック!!
神武天皇東遷の歴史シリーズ
神武東遷(じんむとうせん)の物語にゆかりを持つ、市内随一の古社です。東遷の途上、孔舎衛坂(くさえざか)(現在の東大阪市)で地元の豪族ナガスネヒコとの戦いにより神武の兄イツセノミコトが負傷したため進路を変え、大阪湾を南下し山ノ井水門(やまのいのみなと)などと呼ばれた当地へと上陸しました。この地でイツセノミコトが無念の雄たけびをあげたことから雄水門(おのみなと)という地名が起こり、男神社も別名「おたけびの宮」とも呼ばれます。社伝によれば、現在元宮のある「天神の森」から貞観元(859)年、現在の地へと遷宮しました。
伝統行事
深緑の参道は、まるで古代にタイムスリップしていくような不思議な空間です。境内には、府内最大級といわれるむくろじの木や、夫婦樟(めおとくす)との愛称を持つ大きな樟の神木もあるほか、社叢(しゃそう)全体は「大阪みどりの百選」にも指定されています。ヒメホタルが社叢を舞う5月には「ホタルまつり」が、1月には「御管式(おくだしき;粥占い(かゆうらない)神事)」が、また、6月末と12月末には「大祓(おおはらえ)神事」が、神秘的な雰囲気の漂う境内で厳(おごそ)かに催行(さいこう)され、多くの参拝者が訪れます。
文化財建造物の数々
本殿は17世紀中頃に建てられた五間社流造(ごけんしゃながれづくり)と呼ばれる建築様式で、江戸時代の同様式の神社建築としては最古級のものです。境内の若宮(わかみや)神社本殿とともに大阪府指定文化財となっています。また、拝殿(はいでん)および幣殿(へいでん)、現在は社務所である旧拝殿および幣殿、透塀(すきべい)については、国登録有形文化財に登録されています。拝殿および幣殿は入母屋造(いりもやづくり)銅板葺(どうばんぶき)の重厚(じゅうこう)な建築で、1941(昭和16)年に大阪を代表する建築家池田谷久吉(いけだやひさきち)の設計により建てられました。
住所 | 泉南市男里3-16-1 |
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電話番号 | 072-447-8811 (泉南市役所プロモーション戦略課) |
アクセス | 【電車】 南海本線「樽井駅」徒歩約20分 【バス】 さわやかバス(南回り)「男里中」徒歩約8分 |
備考 | 駐車場:有り(20台) |