まるでカッパドキア⁉

砂川公園の一角に残る大自然の遺物。約200万年前の洪積期(こうせきき)、海底に堆積(たいせき)した砂岩が地殻変動(ちかくへんどう)により隆起して、丘となったものです。元が砂ですから非常にもろく、雨水によって砂が削られた姿が流れる川のようにみえることから「砂川」と呼ばれ、時々によって虎や龍など不思議な形に姿を変えることで奇勝とされました。
昭和初期、砂川奇勝を中心に砂川遊園地が整備され、一大行楽地として大いににぎわった場所です。駅名も「信達」駅から「阪和砂川」駅へと改められるなどし、ピーク時には一日に数万人もの人々が訪れた観光スポットでした。やがて第二次世界大戦のため遊園地の賑わいも失われてしまい、1960年代以降の住宅開発によって周囲の景観も大きく変化してしまいました。今もその一部が大切に保存されています。

飛ぶ龍のごとし

1930年に開業した阪和電鉄(JR阪和線の前身)が「天下の奇勝」として本格的に宣伝したこともあり、白い砂岩と松の緑が美しい景観は、『大阪府全誌』に「峙てるものは飛龍の形を為し、伏せるものは猛虎の蹲れるが如し」と謳われた、沿線随一の観光スポットでした。

住所 泉南市信達市場31番地の128付近
電話番号 072-447-8811 (泉南市役所プロモーション戦略課)
アクセス 【電車】
JR阪和線「和泉砂川駅」徒歩約20分
【バス】
さわやかバス(砂川回り)「砂川台団地北」徒歩約5分
備考 駐車場:なし

地図